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2009年7月 1日 (水)

いよいよ、電気自動車!

『リーマンショックなどによる不況の波の影響ではありませんが、しばらく充電していました。

これからまた、再開したいと思います』


私は、充電期間中でしたが、リチウムイオン電池を取り巻く環境は、目まぐるしく

動き始めていましたね。

例えば、日産自動車では、ゴーン社長が、来秋発売する電気自動車(EV)について、

『価格について、「通常の車に匹敵するものでなければならない」と述べ、補助金込みで

ガソリン車と同じ価格帯に設定する』と述べたようですね(6月23日)。

これに対し、EVで先行している、三菱自動車と富士重工業では、7月に発売予定です。
いよいよですね。

しかし、発表されている今年度の生産台数は三菱自動車の「iMiEV」は1,400台で、

価格は国の補助金制度を使っても約320万円程度とのこと。

同規模の軽自動車と比べると、う~ん・・・。


これに対し、日産は、年産5万台からスタートし、補助金を活用して200万円以下の

価格帯のようです。

不況と言われている中、順調とは言わないまでも、インサイト・プリウスを販売した、

ホンダやトヨタは、月間販売車種の上位に名を連ねるなど、明るい兆しもありますよね。

まもなく、発売になるiMiEVだけでなく、電気自動車時代を揺ぎ無いものにするためにも、

日産も順当に進めてほしいものです。


私も乗り遅れないように、情報を収集していきたいと思います。

2009年3月31日 (火)

ダイムラーのリチウムイオン

先日、ダイムラーが、ドイツEvonik社との合弁会社を設立とのニュースがありました。

ダイムラーは、昨年12月に、ドイツEvonik社との合弁会社について発表していました。

今回の発表では、この会社を2009年3月から稼働を開始するとのことでした。



新会社は、ダイムラーが90%、Evonik社が10%の割合で出資しているようです。

ダイムラーから100人の電気駆動を専門とする従業員が異動し、燃料電池と電気自動車に

関する研究開発と、Liイオン2次電池のモジュールおよびシステムの生産とマーケティングを

手掛けるとしています。



ダイムラーは、昨年12月にEvonik社の子会社、Li-Tec社の株式も49.9%獲得しています。

今回設立したDeutsche Accumotive社は、Li-Tec社が製造したセルを電池モジュールとして

生産すると伝えられています。



Li-Tec社は、Evonik社が持つ柔軟なセラミックセパレータやLitarion電極と呼ばれる

Ni/Mn/Co酸化物の3元系正極材を使い、負極にはカーボンまたはグラファイトを

用いるようです。



私が気になったのは、Li-Tec社の量産技術について。

開発能力などは、比較的あると思うのですが、現時点では量産実績が無い様に思います。

電池に限ったことではありませんが、『開発技術』≠『量産技術』だと思います。


そこで、日本メーカの製造技術(製造装置技術)が、カバーできるのではないかと思います。

電池における日本の技術力は、開発技術だけでなく、製造(製造装置も含む)技術分野、

および供給電池材料でも優れていますから。

2009年3月24日 (火)

キャパシタ

先日のニュースで、従来の3倍の蓄電容量のリチウムイオンキャパシタを開発したと

出ていました。



東京農工大、日本ケミコンなどのチームによるものとのこと。

リチウムイオンの開発が進み、ここまでの容量になってきたのでしょう。

ただ、リチウムをドープする必要があるので、この技術についても確立して欲しいですね。

また、蓄電容量が3倍としても、エネルギー密度は30(whr/kg)程度ではないかなと思います

(勝手な推測です)。



幅広い用途を考えようとすると、エネルギー密度が低いのではないでしょうか。

このため、価格を下げるなど導入しやすい条件を揃え、ニッチな分野からでも

市場として立ち上がって欲しいものです。

各用途毎の蓄電技術が必要とされているはずですから。

*まもなく、「2009年 電気自動車用リチウムイオン電池の最新技術開発動向」を

発刊予定です。詳しくはお問合せ下さい(こちらまで)。

2009年3月17日 (火)

稲城市のEV車廃止

少し前になりますが、東京都の稲城市で、以下のニュースが出ていました。

『7年間公用車として使用していた「電気自動車(EV)」6台を廃車にし、バイクと電動自転車

計9台に切り替えることを決めた。』



ニュースなどを見ると、

『同市が保有する電気自動車は計6台で、2002年に「新エネルギー・産業技術総合開発

機構」(NEDO)から無償譲渡を受けたもの。当時、稲城市向陽台地区でカーシェアリングの

実験などに使用したもので、ワンボックスカーを改造し、エンジンとガソリンの代わりに

モーターとバッテリーを搭載。』のようです。


1充電走行距離は約30キロ。燃料代は節減できたようですが、2年ごとの車検とバッテリー

交換に1台あたり約65万円が必要だったとのこと。



搭載されていたのは、鉛バッテリーでしょうか?だとすると、使用後すぐに満充電保存すると

もっと長持ちしたかも知れませんよね(推測ですが・・)。

技術者が適切な使用法についてアドバイスできれば、もう少し違った評価も出来たのかな?

と感じてしまいます。



環境省や地方自治体の普及施策について、何度か書いています。

こういった場合には、電気自動車購入のインセンティブがメインになってると思います。

しかし、自動車として維持していくためには、定期的なメンテナンスも当然だし、それに

対応できるエンジニア(修理工場)も必要ですよね。



従来の自動車に多少手を加えて程度であれば、地元の修理工場で対応可能かも

しれませんが、これから発売されてくる電気自動車になると・・・


バッテリーも、鉛からリチウムイオンに変わるでしょうし、デリケートな部分もあるので

そう簡単には・・・



バッテリー一つとっても、鉛やニッケル水素、リチウムイオンなど、電池特性も異なります。

このため、単に台数を増やすための施策ではなく、継続的に維持できるような適切な使用

方法、メンテナンスなど含めた技術者との連携などを盛り込んだ後押しをしてもらえると、

皆さんの期待を裏切らないような方向で、普及に向かうのではないかなと思います。

2009年3月10日 (火)

BMWのハイブリッド

BMWは先月末(26日)、同社初のハイブリッド車を2010年夏に発売すると発表しました。

最上級セダン「7シリーズ」でのハイブリッド仕様とのこと。

ダイムラーと共同開発したシステムを採用し、軽量・高出力のリチウムイオン電池を

搭載すると発表しています。


ボッシュと韓国SamsungSDIの合弁会社からの供給でしょうか?

あるいは、電池込みのハイブリッドシステムでの共同開発したものでしょうか?



ダイムラーも10月に国内でハイブリッド車の投入予定とのニュースもあり、各社とも

ハイブリッド車への開発が急務となってきました。

欧州ではディーゼルの印象が強かったのですが、世界を相手にした場合には

ハイブリッド車がベターな選択なんでしょうね。



ハイブリッド車のラインナップが増えれば、購入者の層も広がると期待できます。

また、高級車からリチウムイオン電池は搭載されるのかもしれませんが、製品として

市街地を走行することで、開発に役立つデータも得られることでしょう。



リチウムイオン電池が自動車に欠かせない時代へ、着実に近づいている気がします。

2009年3月 6日 (金)

「2009 年 電気自動車用リチウムイオン電池の最新技術開発動向」のご案内

今年は、リチウムイオン二次電池(以下LIB と記載)搭載の電気自動車元年となります。


1991 年、ソニーが開発したLIB が世に出てより目覚しい発展を続け、すでに少量ながら

電気自動車(以下EV )やハイブリッド自動車(以下HEV )に搭載され始めています。

一方で、百年に一度と言われる未曾有の大不況の中、自動車業界は、産業が大きいだけ

に厳しい状況におかれています。


しかし、EV 関係とりわけLIB 搭載車の開発は、大変な勢いで開発を進められ、LIB 生産に

ついても着実に工場建設などが進められているニュースも目にされていることでしょう。

今更あえて言うまでもありませんが、世界的に問題となっている地球温暖化ガスのCO2 削減

やガソリン価格の暴騰など、地球環境の保全やエネルギー対策の点からも、その解決策の

一助としての環境対応車への期待も高まり続けています。


先月発売された、ホンダのインサイトの好調な販売が良い例ですよね。

ほかにも、三菱自動車、富士重工、日産自動車等がLIB 搭載車を今夏に計画しており、

さらにトヨタおよびホンダも2009 年以降のHEV にLIB の搭載を予定しているようです。



こうした進捗状況の中、当社は研究開発技術調査を基に、EV/HEV/PHEV 搭載用のLIB

およびLIB 関連の開発トレンドを解析した報告書 を、昨年に引き続き発刊します。

(3月25日発刊予定)


今回の本報告書では、内外の二次電池関連の学会誌、機関誌、雑誌、専門セミナー等、

特にEV/HEV/PHEV 搭載関連の最新専門電池情報を、2008 年~2009 年初頭にかけ

200 件以上調査、解析し掲載する予定です。



ぜひ、購入のご検討お願いします。発刊日までは、予約価格にて対応させて頂きます。

詳しくはこちらにて確認下さい

2009年3月 3日 (火)

インサイト!

久しぶりの更新です。

まもなくご案内できるかと思いますが、「電気自動車用リチウムイオン電池」のレポートを

作成中で、それに追われて・・・



ところで、先月6日に販売が開始された、ホンダのハイブリッド車「インサイト」が好調な

ようですね。

昨年来の金融不安から自動車業界も暗い話題ばかりでしたが、販売目標(月間5,000台)を

大きく上回るとのニュースは皆さん、目にしたことと思います。


先行するプリウスに比べ、燃費では若干劣りますが、大きく差をつけているのは何と

いっても価格差でしょう。

プリウスと比べれば、44万円の差。



環境意識に加え、障壁となる価格が下がったことにより、買い替え時に検討した方や、

ホンダ好きな方など、トヨタのプリウス一辺倒より選択の幅が広がり、購入者層が

広がったのではないでしょうか?



また、4月には環境車の購入に対する法規制も改善され、優遇措置がとられるようです。

新型プリウスの発売も控えており、各社の切磋琢磨と車種の増加により、今後も

ハイブリッド車が順調に伸びてくれるとよいですね。


その間に、リチウムイオン電池の開発が着々と進めば、ニッケル水素から順調に移行し、

高性能化されることを期待します。

2009年2月14日 (土)

東芝とVW

久しぶりの更新です。

東芝は、12日、電気自動車の駆動システムなどをフォルクスワーゲン(VW)と共同開発する

ことで合意したと発表しました。VWが開発中の次期小型車で実用化するようですね。



トヨタ「iQ」に対抗する小型車種でエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車や

電気自動車のモデルに搭載する駆動システムや関連技術を共同開発するようです。

VWは、リチウムイオン電池では三洋電機と開発に乗り出しており、遅れ気味ともいえる

環境対応車開発に向け、日本の技術を取り込むことで差を縮めようとしているんでしょう。



新聞記事等に拠れば、東芝の西田社長は

「将来の自動車技術にとって、両社が共同開発するノウハウは重要な一歩になる」

とコメントしたようです。


以前、東芝が電気自動車のキーコンポネントの総合メーカーに・・・と書いたことがありました。

過去の実績および技術力に加え、フルラインナップの開発が可能な点が評価されている

のではないでしょうか?



厳しい世の中かもしれませんが、日本の技術力はやはり高いんです!

エンジニアの方々、頑張ってくださいね。

2009年2月 3日 (火)

パナソニック新工場の竣工

1月19日、パナソニックは世界最大の生産能力を持つリチウムイオン電池新工場(大阪市

住之江区)の竣工式が行われました。

各紙でも報じられたかと思いますが、全投資額は約1,000億円の見込みになる模様です。



新工場は12年度には最大で月産で5,000万個を生産可能なようです。

現在3か所の工場と新工場を含めた生産能力は現在の3倍にあたる月産7,500万個になる

とも書かれていました。

雇用の時期としてはもう少し先になりますが、そういう点でも良い話ですよね。

しかも、国内に1,000億円も増資して工場を作ることは日本にとっても喜ばしいことです。



その一方でリチウムイオン電池自体は評価されていますが、まだまだ最適な材料等が

定まっているわけではありません。

従来の電池関連メーカーに加え、既存事業の特長を活かした新規参入をもくろんでいる

状況とも言えるでしょう。

これらも全て、産業規模が大きくなるからですよね。



先日も書きましたが、魅力はあるものの技術的にややこしい電池です。

製造も高度な技術を必要とします。

必要な事があればお手伝いしますので、お問合せ下さい。

2009年1月30日 (金)

リチウムイオン電池のロードマップ

先日、次世代自動車用蓄電池技術開発ロードマップ2008(案) 第一回委員会が

開催されました。もちろん、傍聴してきました。


委員会の中でも話題とされていたことですが、各種材料の研究開発の積み重ねで性能など

が向上していく”電池”において、ロードマップを作成することは非常に意味があることです。

また、参加されている委員の方々も産学官を代表するような方々ばかりで、まさに

”国家プロジェクト”として走り出しているような気にもなります。


そもそも、リチウムイオン電池は、その原理が化学反応によるものではないため、寿命が

長い魅力があります。そのため、大きな可能性を秘めていると言ってもよいでしょう。



話をロードマップに戻すと、ハードルの設定の仕方は非常に難しいですよね。

一方では競い合っている各社が、委員会などでは同じ土俵で向き合っています。

それぞれの得意分野をどこまで披露出来るのか・・・・



ロードマップ作成を機に、各社の壁を越えた研究開発組織が形成されると良いですね。

リチウムイオン電池を牽引している各社の技術が融合すれば、日本の牙城は揺るがない

ものになるのではないでしょうか?



そのためにも、NEDOなどを中心に、各社の開発を促進できる体制作りを期待したいです。




とはいっても、リチウムイオン電池はややこしい製品です。
文献収集・解析に加え、開発実績も有しています。
事業計画作成など幅広くお手伝いすることも可能ですので、お問合せ下さい。